【初心者向け】Dockerとは?初心者向けにコンテナの仕組み・VMとの違いをわかりやすく解説

Docker とは?初心者にもわかる基本概念
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Docker(ドッカー)とは、アプリケーションを コンテナ(container) と呼ばれる環境で動かすための技術です。
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アプリを動作させるために必要なソフト・設定がすべてコンテナの中にまとまっているため、どのパソコンでも同じ条件でアプリを動かすことができます。
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Dockerfile と呼ばれるファイルに、コンテナを作成するための情報・命令文を記載します。その Dockerfile を配布することで、 誰でも同じ手順でアプリを即座に動作させることができるため、開発やアプリケーションリリースが大幅に楽になります。
コンテナとは何か?
コンテナは、アプリが動作するために必要な環境をひとまとめにしたパッケージです。
例えば、Node.js や Python の実行環境、Nginx、MySQL、PostgreSQL など、必要なミドルウェアをまとめたものです。
VM(仮想マシン)とは違い、OS全体を起動しないため、動作が軽快という特徴があります。
仮想マシンとは?Dockerとの違いは?
Docker(コンテナ)とよく比較さ れるのが「仮想マシン(Virtual Machine)」です。
違いを一言でいうと「どこまで仮想化するか」です。
| 項目 | 仮想マシン(VM) | Docker(コンテナ) |
|---|---|---|
| 仮想化の単位 | OSごと仮想化 | アプリ単位で仮想化 |
| 起動速度 | 数十秒〜数分 | 数秒で起動 |
| リソース消費 | 重い(メモリ・CPU多) | 軽量(ホストOSを共有) |
| 可搬性 | OS依存あり | OSを問わず動作 |
| 運用例 | サーバ仮想化、複数OS検証 | 開発・デプロイ環境統一 |
Docker のメリット
開発環境を100%再現
Docker なら、全員が同じコンテナを使うため、そういった環境差異がなくなります。
環境構築の手間が激減
Docker は、環境構築の手順を記述し、その手順を実行することで環境を構築できます。
手順を記述するファイルを Dockerfile と呼びます。
Dockerfile をはじめに準備するだけで、環境構築が自動化されるため、手間が大幅に削減されます。
FROM node:20
WORKDIR /app
COPY . .
RUN npm install
CMD ["npm", "start"]軽量・高速
Docker は OS 全体を仮想化せず、アプリ単位で仮想化します。
ホストOSの上に必要な分だけのプロセスを起動することになるため、起動時間は数秒と非常に高速です。
本番環境へ安全にデプロイしやすい
Docker(コンテ ナ)は、「動く状態がそのままパッケージ化」されます。
つまり、ローカルPCで動いたものは本番でも動くという安心感があります。
Docker を構成する5つの重要概念
Docker の理解を深めるうえで欠かせないのが、Docker のコンポーネント(構成要素)です。
Docker は単なる1つのアプリではなく、複数の仕組みが連携して動作しています。
Dockerは大きく分けて、次の 5つのコンポーネント で構成されています。
- Docker イメージ
- Docker コンテナ
- Dockerfile(イメージを作る設計書)
- Docker レジストリ(イメージ置き場)
- Docker Engine(Docker の心臓部)
これらが連動することで、アプリケーションをどこでも同じ環境で動かすことができます。
それぞれの役割と関係性を順に見ていきましょう。
Dockerイメージ
Docker イメージとは、 アプリを動かすために必要な環境を丸ごと詰め込んだ“完成品”テンプレート のことです。
具体的には、以下が含まれます。
- OS の最小セット(
Alpineなど) - プログラミング言語(
Node.js/Python/Javaなど) - ライブラリ・依存関係
- アプリケーション本体
Docker イメージは、読み取り専用であり変更されることはありませんので、誰が実行しても同じ環境を再現できます。
Dockerコンテナ
イメージとコンテナの関係を例えるならば、以下のとおりです。
- イメージ=料理のレシピ
- コンテナ=レシピから実際に作った料理
コンテナの特徴は、主に以下の3つです。
- 軽量で高速(起動は数秒)
- 必要なくなれば削除すれば OK(作り直しも簡単)
- アプリごとに隔離した環境を作れる
「コンテナを起動する」=アプリを既定の環境で動かす、ということです。
Dockerfile(イメージを作る設計書)
Dockerfile は イメージを自動生成するための手順書 です。
FROM node:20
WORKDIR /app
COPY . .
RUN npm install
CMD ["npm", "start"]Dockerfile に書かれた手順をもとに Docker がイメージをビルドします。
Dockerfile があることのメリットは、以下のとおりです。
- 手作業の環境構築がゼロになる
- 誰がビルドしても同じイメージが作れる
- 再現性が非常に高まる
初心者が「まず理 解すべきポイント」のひとつです。
Docker レジストリ(イメージ置き場)
Docker レジストリは、Docker イメージを保存しておく場所 です。 有名なレジストリとしては、以下があります。
- Docker Hub(公式)
Docker Hub について
Docker Hub は Docker Inc. が提供するパブリックなDockerレジストリです。
- GitHub Container Registry
- Google Container Registry (GCR)
- Amazon ECR(Elastic Container Registry)
Amazon ECR について
Amazon ECR は AWS が提供するプライベートなレジストリです。
AWSのコンテナサービス(ECS や EKS など)と連携して利用可能です。
Docker Engine(Docker の心臓部)
Docker の中核部分であり、コンテナを作成・管理するための実行環境そのものです。
Docker Engine は2つの主要コンポーネントで構成されています。
- Docker Daemon (dockerd)
- Docker CLI (docker)
Docker Daemon (dockerd)
Docker Daemon (デーモン) は、 コンテナやイメージを実際に管理するバックグラウンドサービス です。
Docker Daemon の役割は、以下のとおりです。
- コンテナの起動・停止
- イメージの管理
- ボリュームやネットワークの管理
- Docker CLI からのリクエスト処理
Docker Daemon は、OS 上で常駐するプロセスで、名前は dockerd です。
Docker CLI(dockerコマンド)
Docker CLI は、コマンドラインからDocker Engineとやり取りするためのユーザーインターフェースです。
コマンドを使用してイメージのビルド、コンテナの起動、停止、削除などの操作を行います。
Docker CLI で以下のようなコマンドを打つと、
docker run nginxバックグラウンドでは、Docker CLI が Docker Daemon に命令を送り、コンテナを起動します。
Docker を初めて学ぶためのロードマップ
本ページを読んで、Docker の基本概念を学んだ方々に、
Docker を最短で習得したい方向けに効率的な学習ステップを提示します。
STEP1:自分のPCに Docker をインストールし、実際にコンテナを動かして Docker の動きを体感します。
STEP2:Docker で利用できるコマンド操作を習得します。
STEP3:自分のアプリを Dockerfile 化してみます。
STEP4:Docker Compose を利用して、複数コンテナの管理方法を習得します。
STEP5:CI/CD や Kubernetes を利用して、さらに高度な活用に進めます。
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